児童書。不登校の小学生が、自分の居場所を求めて図書館を訪れ、通うようになり、職員や同じく不登校の中学生や職員の人などと交流するうちに少しずつ強くなっていく。最後もよかった。
今年も何冊か本の紹介をしたいと思います。
まず、最初は『赤と青のエスキース』です。
全体的に優しい感じの物語。読後感もスッキリと良い感じでした。
終盤になってようやくタイトルの意味や、この人はあの人だったのか、
と明かされて全体の印象が変わっていく。
途中で止めるとわからないので、読むならぜひ最後まで。
尾州地区を舞台にした映画が公開されます。
BISHU~世界でいちばん優しい服
恵比寿化成株式会社さんのホームページで弊社がお手伝いした、工場ユニフォームの紹介がされていました。ありがとうございます。
生地屋なので、本業に少しでもかかわりありそうな本も紹介します。
いわるるキャラクター文庫に分類される本です。
特に仕立て用の生地が収まった奥の大棚はひときは立派である。宝の山だ。
生地と糸の匂いって最高ーいくらでも吸っていられる。
主人公が初めてテーラー・ランタナを訪れた時の描写です。
短編集なので、あまり本を読まない人でも読みやすいかもしれません。
連作短編ではないのですが、あの話のあの人が別の話に少し顔を出していたり、
最後の話と最初の話がつながっていたり、ダークでゾワゾワする話もあるけど、
話の最後にひっくり返るようなところなど、飽きずに一気に読み進めてしまった。
最近読んだ中では断トツで重いと言うか、ツライ作品。
読んでいる人をこんなに、重く辛い気持ちにする文章力はすごい。
このまま終わったら嫌だなと思っていたら、最後に少し光が射して救われる。